研究課題/領域番号 |
18K07202
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
有山 寛 九州大学, 大学病院, 助教 (80713437)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 胃印環細胞がん / E-cadherin / CXCR4 / MMP3 / E-カドヘリン / 印環細胞 / MMP / 胃組織幹細胞 / 印環細胞癌 |
研究成果の概要 |
手術により切除した組織の一部から、胃組織幹細胞の培養に成功した。培養を継続すると壁細胞 以外の細胞への分化を認めた。CRISPR-Cas9 systemを用いてE-カドヘリンをノックアウトすると印環細胞の出現を認めた。この印環細胞は高い運動性を持ち、MMP3が運動性に関与することを確認した。オルガノイドでは核内にCXCR4の発現を認めたが、印環細胞では細胞膜へ移動することを確認した。AMD3100によりCXCR4-CXCL12シグナルをブロックすると印環細胞にアポトーシスが誘導された。ヒト印環細胞においてもMMP3およびCXCR4-CXCL12シグナルは治療 ターゲットになりうると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
胃印環細胞がんは若年女性に多く、高い運動性に基づき早期に転移、特に腹膜播種をきたす予後不良な疾患である。今回我々は印環細胞がんをin vitroで作成することに成功し、その高い運動性にMMP3が関与することを確認した。またCXCR4からのシグナルをブロックすることにより印環細胞にアポトーシスが誘導されることを確認し、印環細胞の新たな治療ターゲットとして期待される薬物と考えられた。これらの結果は予後不良な胃印環細胞がんの新たな治療法開発に役立つものと考える。
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