研究課題/領域番号 |
18K07214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 |
研究代表者 |
神吉 けい太 岡山理科大学, 生命科学部, 准教授 (10516876)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / IDH / 脱分化 / 癌悪性化 / 低酸素応答 / 悪性化 / HDAC / 低酸素シグナル / 上皮間葉系移行 |
研究成果の概要 |
癌細胞の脱分化による悪性化を防ぐため、細胞分化に重要と考えられるTCA回路酵素のひとつであるイソクエン酸脱水素酵素(IDH)の賦活化による癌進展抑制手法を検討した。本研究では、TGFβシグナルやソニックヘッジホッグシグナル、HDAC活性化などの脱分化シグナルにより、IDH発現が遺伝子レベルで抑制されることを明らかにするとともに、IDH強制発現が癌細胞の悪性化要因の一つである低酸素応答の抑制に有効であることが示された。また3種類のIDHサブタイプにより癌抑制効果に違いがみられ、癌細胞における多様な働きが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では癌細胞の脱分化において発現低下するTCA回路代謝酵素の一つであるイソクエン酸脱水素酵素(IDH)に着目し、その発現賦活化により癌細胞悪性化を抑止する機構を明らかにすることを目的とした。IDHについては腫瘍学分野では癌促進作用のある変異型IDHについての研究が広く進められているが、それに比べ野生型IDHの癌細胞における働きについてはあまり知られていない。本研究で野生型IDHの低酸素応答抑制作用や、サブタイプによる違いを明らかにしたことは、IDH変異の報告のない癌種において共有される貴重な情報となる。
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