研究課題/領域番号 |
18K07215
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
角田 俊之 福岡大学, 医学部, 准教授 (70444817)
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研究分担者 |
白澤 専二 福岡大学, 医学部, 教授 (10253535)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | KRAS / 3次元培養 / 低分子化合物 / 免疫逃避 / 大腸癌 / 細胞内小器官 / 免役チェックポイント / 免疫チェックポイント |
研究成果の概要 |
変異KRASのシグナルの中には自身の増殖シグナル以外にも、免疫逃避シグナルが存在する。現在では生体内類似環境において変異KRASが制御するシグナルを特異的に抑制するリード化合物(STAR2)をベースに新たな化合物の開発も進めており、物質特許を出願した。またSTAR2の標的タンパク質として、ミトコンドリア外膜に存在するVDACおよび小胞体に存在するKDELRの同定にも成功し、これまでにない細胞小器官を中心とした変異KRASが制御する癌増殖シグナルの存在が示唆され、現在詳細解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
変異KRASは全癌の30%占めるが近年KRASのG12C変異を標的とする分子標的薬が開発されつつあり、臨床治験で効果を示している。しかしG12Cは全KRAS変異の中でも3%であり、依然として変異KRASを制御することは困難である。又、従来の抗癌剤は副作用が強く、最近の生物学的製剤などは一部の腫瘍に効果は認めるものの、薬剤耐性や高価である事などの問題点が多い。我々の開発している薬剤は安価な低分子化合物であり、癌特異的な変異KRASのシグナルを特異的に抑え、下流のハブ分子を抑えるために耐性化も認められない。二人に一人が癌を罹患する世の中において副作用の少ない抗腫瘍化合物は非常に意義がある。
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