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ニッチ細胞と癌細胞とのハイブリッド形成および癌多様性獲得に寄与する遺伝子の探索

研究課題

研究課題/領域番号 18K07220
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分50010:腫瘍生物学関連
研究機関公益財団法人東京都医学総合研究所

研究代表者

田島 陽一  公益財団法人東京都医学総合研究所, 基礎医科学研究分野, 主任研究員 (00300955)

研究分担者 芝崎 太  公益財団法人東京都医学総合研究所, 病院等連携支援センター, 研究員 (90300954)
研究期間 (年度) 2018-04-01 – 2021-03-31
研究課題ステータス 完了 (2020年度)
配分額 *注記
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
キーワード細胞融合 / PD-L1 / DNA損傷 / RNA-seq解析 / 免疫チェックポイント / 間葉系幹細胞 / DNA損傷シグナル / 免疫回避 / 癌多様性 / ハイブリッド / 癌悪性化 / dormancy / 癌微小環境
研究成果の概要

腫瘍組織では間葉系幹細胞はがん細胞と細胞融合を起こすことが報告されている。我々は間葉系幹細胞と膀胱癌細胞の共培養において両者の細胞融合が起き、免疫チェックポイント分子であるPD-L1の発現上昇が起きることを見出した。融合細胞におけるPD-L1の働きを調べるためにPD-L1遺伝子破壊を行い、xenograftによる腫瘍形成能を検討した。PD-L1欠損した融合細胞は免疫細胞からの攻撃を受け腫瘍が委縮するのが観察された。このように融合細胞ではDNA損傷によるPD-L1発現誘導が免疫細胞の攻撃からの回避に役立つことを見出した。現在その詳細なメカニズムの研究を進めている。

研究成果の学術的意義や社会的意義

細胞融合は生命の根幹に関わっている現象であるにも関わらず不明な点が多い領域である。我々は細胞融合を起こしやすいヒト不死化骨髄由来間葉系幹細胞株(BM-MSC)を樹立し、膀胱癌細胞(UMUC-3)と共培養することで簡単に融合細胞を作製する系を確立した。融合細胞ではDNA損傷が起き、そのシグナルがPD-L1の発現上昇に繋がることを見出した。PD-L1の発現は免疫チェックポイト両方の発展に貢献できるので、がん治療への貢献が見込める。さらにゲノムワイドの研究を行うことで、融合細胞の本質的な理解に繋がると確信している。

報告書

(4件)
  • 2020 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2019 実施状況報告書
  • 2018 実施状況報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2020 2019 2018

すべて 学会発表 (4件)

  • [学会発表] 細胞融合によるPD-L1の発現上昇は腫瘍形成を促進する2020

    • 著者名/発表者名
      田島陽一、芝崎太、正井久雄
    • 学会等名
      日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2020 実績報告書
  • [学会発表] 異なる性質の間葉系幹細胞とがん細胞との細胞融合の検討2019

    • 著者名/発表者名
      田島陽一、芝崎太
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会本会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書
  • [学会発表] マウス生体内でのがん細胞と間葉系幹細胞との自然融合の検討2018

    • 著者名/発表者名
      田島陽一、芝崎太
    • 学会等名
      第41回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書
  • [学会発表] 間葉系幹細胞との細胞融合により作製した休眠がん細胞の休眠に関連する遺伝子の探索2018

    • 著者名/発表者名
      芝崎太、田島陽一
    • 学会等名
      第41回日本分子生物学会年会
    • 関連する報告書
      2018 実施状況報告書

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公開日: 2018-04-23   更新日: 2022-01-27  

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