研究課題/領域番号 |
18K07226
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
|
研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
三上 剛和 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (80434075)
|
研究分担者 |
上原 範久 九州大学, 歯学研究院, 助教 (30368211)
早津 学 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40468898)
水谷 祐輔 北海道大学, 総合IR室, 特任准教授 (40646238)
津田 啓方 日本大学, 歯学部, 准教授 (60325470)
福島 敦史 国立研究開発法人理化学研究所, 環境資源科学研究センター, 上級研究員 (80415281)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
|
キーワード | SLPI / 細胞移動能 / 細胞接着 / Galectin4 / 口腔上皮がん / がん悪性化 / がん / 悪性化 |
研究成果の概要 |
Secretory leukocyte protease inhibitor (SLPI) は,白血球が生産する酵素から,正常な皮膚や粘膜を保護するタンパク質である。その一方で,SLPIを発現するがん細胞は,「悪性がん細胞」であることが示唆されている。そこで,がん細胞の悪性化に対するSLPIの役割と作用機序を解明するために,SLPIを発現するがん細胞に対してSLPI遺伝子を欠損させて、その影響を解析した。その結果,SLPIはゲノムDNAを修飾することによって,細胞接着因子の発現を抑制し,がん細胞の移動能と浸潤能を亢進することを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんの転移は,生命予後やクオリティーオブライフの著しい低下を引き起こす。したがって,その予防・治療法の開発は急務である。そのためには,関与する因子の同定と作用機序の解明が必要不可欠である。本研究では,SLPIを発現するがん細胞によって構成されるがんが,高頻度に転移するという報告に着目し,SLPIのがん細胞悪性化機構を検討した。その結果,SLPIがいくつかの細胞接着因子の発現を抑制することによって,がん細胞の移動能と浸潤能を亢進することを明らかにした。これらの結果は,がん転移の予防・治療法の開発における新規標的因子の同定に貢献することが期待される。
|