研究課題/領域番号 |
18K07234
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
坂上 倫久 愛媛大学, 医学系研究科, 講師(特定教員) (20709266)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血管新生 / ユビキチンリガーゼ / CUL3 / がん / 心疾患 / 網膜 / 基質 / AlphaScreen / KCTD / タンパク質分解 / 血管内皮細胞 / ユビキチン / E3ユビキチンリガーゼ / アクチン骨格 / 細胞骨格 / アクチン |
研究成果の概要 |
最近我々は血管内皮細胞に発現するCUL3型E3ユビキチンリガーゼが血管新生制御において重要な役割を果たすことを発見してきた。しかし、どのような細胞内シグナル伝達機構を制御するのか不明であった。今回、血管内皮細胞においてCUL3型E3ユビキチンリガーゼ複合体を機能阻害させることで表れる表現型について細胞レベル及び個体レベルで詳細に解析した。その結果、CUL3型E3ユビキチンリガーゼはRhoBを介したアクチン脱重合により血管新生を加速させる機構があることを新たに見出した。CUL3型E3ユビキチンリガーゼの機能的阻害は新たな血管新生阻害剤の開発の標的となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん進展に対してはがん細胞が血管新生を呼び込み、酸素や栄養を獲得することが腫瘍増大や転移を招くことがよく知られている。また虚血性疾患においては血管新生の誘導を介した組織への酸素や栄養の供給が不可欠である。このような血管新生の促進や阻害を人為的に可能とする疾患治療開発の標的としてCUL3型E3ユビキチンリガーゼを見出し、その血管新生の分子メカニズムの一端を明らかにできたことは非常に有意義であり、今後の創薬へとつながる可能性がある。
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