研究課題/領域番号 |
18K07243
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
信末 博行 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (90525685)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 細胞運動 / 転移 / アクチン細胞骨格 / 骨肉腫 / MKL1 / 間葉系細胞 / がん浸潤 / がん転移 / 上皮-間葉転換 |
研究成果の概要 |
マウス骨肉腫モデルにおいて、原発巣の骨肉腫では転写調節因子MKL1の発現は認められなかったが、肺転移巣では高発現することを見出した。次いで、マイクロアレイデータのエンリッチメント解析から、悪性骨肉腫細胞AXTにMKL1の発現を惹起すると、がん細胞の浸潤および転移に関わる上皮-間葉転換(EMT)やNotchシグナルの遺伝子セットがエンリッチすることが明らかとなった。また、MKL1の発現誘導によって、AXTの浸潤能、さらにはスフェア形成能が有意に増加することが分かった。以上の結果から、MKL1は骨肉腫細胞の浸潤、転移および転移巣形成の制御に関与することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、アクチン細胞骨格の動態によって直接制御されるMKL1を分子標的として制御することで、これまでアプローチが困難であった転写制御シグナルを変化させ、がん細胞の転移能獲得を阻害し転移抑制するという先駆的治療法の開発の可能性を見出しており、学術的に新しい概念を生み出すだけでなく、社会的意義も極めて大きい。
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