研究課題/領域番号 |
18K07247
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 星薬科大学 |
研究代表者 |
清水 孝恒 星薬科大学, 薬学部, 准教授 (40407101)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 骨肉腫 / 転移巣 / 治療抵抗性 / 代謝 |
研究成果の概要 |
骨肉腫は、特に治療抵抗性の肺転移巣が臨床上問題である。骨肉腫転移巣の細胞内代謝を解析し、新規治療法の開発を試みた。独自に樹立した骨肉腫モデルを用いてメタボローム解析を行ったところ、転移巣では、解糖系、タンパク合成の亢進が示唆され、メタボライト発現パターンは、非接着培養条件に近かった。ピリミジン代謝拮抗薬のシタラビンが高い効果を示すことが明らかとなった。非接着培養で強力に増殖を抑制するtrametinibの効果をマウスモデルで検証した結果、単独でも原発巣、血中循環細胞を減少させた、さらに、既存の抗腫瘍薬との併用で転移巣にも高い効果を示すことが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
難治性悪性腫瘍である骨肉腫は、特に転移巣の治療が今なお困難である。そこで、独自に樹立した骨肉腫マウスモデルを用いて肺転移巣の細胞内代謝を解析し、その知見をもとに分子標的療法を用いた新たな治療法の選択肢を開発した。具体的には、がん細胞の生存に必要なMEK-ERK細胞シグナルの阻害と核酸合成代謝の阻害は、転移巣を含め強い抗腫瘍効果を認めることが明らかとなった。代謝解析と遺伝子発現解析、薬剤スクリーニングを組み合わせた解析は、骨肉腫など独特の性質を有する希少悪性疾患の新規治療法開発に有効である可能性が示唆された。
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