研究課題/領域番号 |
18K07250
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 福岡歯科大学 |
研究代表者 |
岡 素雅子 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 客員准教授 (80467894)
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研究分担者 |
関口 睦夫 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 客員教授 (00037342)
林 道夫 福岡歯科大学, 口腔歯学部, 講師 (40447371)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | Carcinogenesis / ROS / human iPS cell / Mitochondria / human iPS cell / 酸化ストレス / 発がん / ヒトiPS細胞 |
研究実績の概要 |
1] 分化初期段階のヒトiPS細胞における内在性酸化ストレスによる発がん解析 内在性ROS生成を制御可能なヒトiPS細胞株、ChiPSC12-M細胞樹立を確認した。分化初期にROSを生成するChiPSC12-M細胞株を用いてマウスにおける腫瘍形成能を解析した。分化初期のDay1においてTet-Expressを投与したChiPSC12-M細胞株を、4週齢のBALB/cAJcl-nu/nu マウスの背部に皮下接種した(1 x 106-7cells/0.2 ml マトリジェル希釈)。結果、8週間後に非処理群では腫瘍形成を認めなかったが、ROS生成群において6匹中4匹で有意な腫瘍形成を認めた。さらに移植部分の免疫組織化学解析により、細胞増殖のマーカー、Ki-67陽性細胞の比率が非処理群と比較し、腫瘍部分では4.7倍の有意な増加を示していた。酸化ストレスにより発がん初期に変動するシグナル分子を探索するため、これらの腫瘍形成能をもつChiPSC12-M細胞株において、RNA-seqによる遺伝子発現解析を行った。非処理群と比較しTet-Express処理群において、有意な発現増加を示す27の転写産物と発現低下を示す46の転写産物を同定した。増加を示した転写産物には発生の初期段階で発現が増加し、発がん促進の関与が示唆される転写因子が含まれていた。同定した発がん初期シグナルの候補遺伝子のいずれも、報告されたcancer driver genesと重ならなかった。さらにパスウェイ解析IPAにより、候補遺伝子群の一部がネットワークを構成し、直接あるいは間接的にcancer driver genes の発現制御に関与することが示唆された。本研究の成果は2019年4月末に OXFORDUNIVERSITY PRESS のジャーナル、Carcinogenesisに受理された。
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