研究課題/領域番号 |
18K07251
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所) |
研究代表者 |
神田 浩明 地方独立行政法人埼玉県立病院機構埼玉県立がんセンター(臨床腫瘍研究所), 病院 病理診断科, 科長(兼)診療部長 (90260067)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ATP-citrate lyase / マウス / リンパ腫 / メタゲノム / ACLY / 白血病 / マウスモデル / 発がん / 腸内細菌 / 代謝 / C57BL/B6 / C3H / 腸内細菌叢 |
研究成果の概要 |
ACLY(ATPクエン酸解裂酵素)は多種のがんで発現亢進がみられるため、がんにおけるACLYの役割を検討してきた。その一環でヒトACLYを導入したトランスジェニックマウス(ACLYM)を作成した。C57BL/B6マウスを背景としたマウスにリンパ腫が多発したが、コントロールマウス(CM)にも多発したため、リンパ腫耐性のC3Hマウスにバッククロスを行い観察を行ったところ、約20%のACLYMにリンパ腫が発生しCMには発生しなかった。飼育方法からC57BL/B6の実験でCMのリンパ腫発生に腸内細菌叢の関与を疑い、メタゲノム解析を行ったところ、ACLYMの腸内細菌叢は新たに購入したCMと異なっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ACLY(ATPクエン酸解裂酵素)は脂肪酸やコレステロールを合成する主要な経路を担っている。この酵素は多種のがんで発現亢進がみられるため、われわれはがん細胞におけるこの酵素の役割を検討してきた。その一環としてヒトACLYを導入したトランスジェニックマウスを作成して観察したところ、リンパ腫が多発し、この蛋白とリンパ腫の関連が疑われた。この発がんメカニズムに関し、マウス飼育法の検討から、腸内細菌叢の関与が疑われた。調べてみるとトランスジェニックマウスではコントロールマウスとは異なった腸内細菌叢を有することがわかった。現在、原因細菌の同定を試みるなどの実験を行っている。
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