研究課題/領域番号 |
18K07257
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
|
研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
那須 亮 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (30466859)
|
研究分担者 |
岩立 康男 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (70272309)
本橋 新一郎 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (60345022)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | がん免疫 / CD69 / 細胞傷害性T細胞 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 免疫逃避機構 |
研究成果の概要 |
本研究では、CD69-Myl9/12システムを標的とした新規がん免疫療法の開発を目指した。Myl12欠損大腸がん細胞の腫瘍形成能が低下していたことから、がん細胞由来Myl9/12による免疫逃避機構の存在が示唆された。その一方で、CD69欠損マウスでは腫瘍組織における細胞傷害活性を有する分化型CD8T細胞の割合が増えていた。従ってCD69-Myl9/12システムは、腫瘍内CD8T細胞の分化制御を介して腫瘍細胞の免疫逃避を促進する、全く新しいタイプの治療標的であることが明らかにされた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、これまでに抗腫瘍免疫応答への関与が着目されていなかったCD69-Myl9/12システムに焦点を当てている。Myl9/12は我々が独自に見出したCD69の機能的リガンドであり、国内外を通じて類似の研究はなく、独自の独創的な研究である。さらに、Myl9/12の放出はがん細胞自体に依存していると考えられるため、抗Myl9/12抗体投与は腫瘍組織を選択的に標的とする、副作用の少ない治療法になる可能性がある。今後、我々の知見からCD69-Myl9/12システムを標的とした新規がん免疫療法が開発され、がん治療に新しい局面が拓かれることを期待している。
|