研究課題/領域番号 |
18K07287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
米田 明弘 北海道大学, 産学・地域協働推進機構, 特任助教 (00451419)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腫瘍マクロファージ / 幹細胞様特性 / 癌幹細胞 |
研究成果の概要 |
本申請研究は、腫瘍マクロ ファーシ(TAMs)による腫瘍細胞の幹細胞様特性獲得とそれに伴う発癌活性促進の分子機序の解明を行い、難治性固形癌に対する治療効果の改善に向けた基礎的知見を得ることを目的とした。その結果、Tim-3陽性TAMsは腫瘍細胞に幹細胞様特性を誘導することが明らかとなり、この幹細胞様特性を持った腫瘍細胞は高い腫瘍形成能を持つことがわかった。我々は3つのTAMs由来責任因子を同定し、責任因子を抑制したTAMsは、腫瘍細胞に幹細胞様特性を誘起することができなかった。これらのことから、TAMsは腫瘍細胞に幹細胞様特性を誘導し腫瘍形成促進に関与していることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵癌などの難治性固形癌は、現状の治療法では十分な完治が見込めないことから、さらなる新規治療法の開発が急務である。特に、腫瘍細胞が獲得する抗癌剤抵抗性の解明は、新規治療法の開発において重要な課題となっている。本申請研究では、腫瘍マクロファージ(TAMs)が腫瘍細胞に幹細胞様特性を付与することを明らかとした。この結果は、今後、難治性癌のもつ抗癌剤抵抗性解除を目的とした新規治療法の開発において、貴重な知見を提供し、現行の治療法をより効果的にするための重要な糸口を提供するものといえ、学術的および社会的意義が高いものといえる。
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