研究課題/領域番号 |
18K07297
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
川本 晋一郎 神戸大学, 医学部附属病院, 講師 (00579104)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 大腸癌 / バンド3蛋白 / 赤血球 / IgG / 自己抗体 / フローサイトメトリー / 大球性貧血 / 自己免疫性溶血性貧血 / Band3 / anion exchanger 1 / AIHA / Colorectal cancer / HIF-1 alpha / 大腸がん / 低酸素 / cancer-related anemia / band 3 / スクリーニング / cancer related anemia |
研究成果の概要 |
大腸癌で見られる貧血は出血によるものと一般的には考えられるが、実際には便潜血陰性の症例でも貧血が観察され、その機序については不明であった。本研究では大腸癌細胞が赤血球膜に多いバンド3蛋白を異所性に発現することによりバンド3に対する自己抗体の産生を刺激し、増加したこの自己抗体が赤血球膜に結合することで寿命が短縮するという出血とは異なる免疫反応による貧血が起こることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大腸癌の診断は便潜血検査が簡便であるが偽陰性が多い。一方、大腸内視鏡検査は前処置を含めて侵襲性が高く、出血によって見られる高度の小球性貧血がある症例や便潜血が陽性の症例にのみ実施されることが多い。本研究により大腸癌患者において出血以外の原因でおこる貧血が多く存在することが明らかとなり、日常診療あるいは健康診断等の際に便潜血が陰性であっても、また、正球性~大球性であっても貧血があれば大腸内視鏡検査を実施する根拠となり、大腸癌の早期発見と治療成績の改善、さらには高騰する医療費の削減につながると期待できる。
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