研究課題/領域番号 |
18K07298
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
岡野 圭一 香川大学, 医学部附属病院, 准教授 (20314916)
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研究分担者 |
曽我 朋義 慶應義塾大学, 環境情報学部(藤沢), 教授 (60338217)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膵癌 / 術前化学放射線療法 / メタボローム / 再発 / 治療抵抗性 / 手術 / 術前治療 / メタボローム解析 / 遺伝子解析 / コリン代謝 / 予後予測 / CE-MS / 浸潤性膵管癌 / 個別化医療 / 術前短期間化学放射線療法 |
研究成果の概要 |
膵癌術前化学放射線療法における治療抵抗性の病態解明を目的として、膵癌の手術を受けた患者の腫瘍メタボローム解析を施行した。 術前化学放射線治療(NACRT)群と対照群では、27種類の腫瘍代謝物に有意差があった。NACRTの反応性良好群と不良群では、8つの代謝物に有意差が見られた。これらの中でNACRT群においてのみ再発に関与するメタボライトを発見した。さらにコリン輸送体の遺伝子が有意に抑制されていることが確認された。コリン代謝は、NACRTを受けた膵癌患者の再発に関わる重要な経路の一つである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果は、これまで不明であった膵癌に対する術前化学放射線治療を受けた患者の治療効果に関わる基礎的なメカニズムを代謝の面から明らかにした。術後再発に関与するメタボライトとそのトランスポーターの関与を明らかにした。 これは今後の個別化治療や治療抵抗性を改善する創薬などにおいて、きわめて重要な情報であり、社会的に大きな課題とされている難治癌の代表格である膵癌の治療成績向上へ繋がる革新的な研究成果と評価される。
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