研究課題/領域番号 |
18K07300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
王寺 典子 (下嶋典子) 奈良県立医科大学, 医学部, 助教 (30398432)
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研究分担者 |
伊藤 利洋 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00595712)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | HLA-F / 免疫療法 / 腫瘍マーカー / 病理組織標本 / 抗体療法 / HLA class Ib / 悪性腫瘍 / 腫瘍免疫 |
研究成果の概要 |
HLAクラスI分子の一つであるHLA-Fを標的とした新規がん免疫療法およびがん診断マーカー開発を目指し、本研究を行った。 大腸癌病理標本における検討では、検討症例の約90%にHLA-Fが発現していた。また再発症例の80%にHLA-Fが高発現しており、HLA-Fが腫瘍マーカーおよび再発リスクのマーカーとなる可能性が示唆された。 臨床検体を用いたin vitroのHLA-Fのブロッキング効果については、検討した症例の約80%でIFN-γ産生増強を確認した。今後は、in vivoモデルでの検証、HLA-Fブロッキング効果の機序解明を行い、新規がん免疫療法の開発に繋げる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫療法は、第3のがん治療法として期待されているが、適用のないがん種もあるため、新たな標的分子の探索は継続して必要である。HLA-Fは腫瘍細胞に広く発現しており、腫瘍マーカーとして期待できる分子である。また本研究成果からHLA-Fが再発リスクのマーカー、免疫療法の新規標的分子にもなりうることが示唆された。本研究成果は、腫瘍の早期発見と治療の両方に有用な新規標的分子の提供につながると考える。
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