研究課題/領域番号 |
18K07313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
種子島 幸祐 公益財団法人東京都医学総合研究所, 基礎医科学研究分野, 主席研究員 (20507678)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | CXCL14 / CpG DNA / tumor immunity / innate immunity / TLR9 / ケモカイン / 腫瘍免疫 / DAMPs |
研究成果の概要 |
Toll-like Receptor (TLR) 9のリガンドである CpG DNA は抗腫瘍免疫応答に必須なTh1型の免疫応答を強く活性化する。そこで、本研究では、これまで解明してきたCXCL14によるCpG DNAの送達の分子メカニズムとその腫瘍免疫における役割について解析を行った。CXCL14ノックアウトマウスでは、CpG DNAの抗腫瘍効果がキャンセルされており、生体内のCXCL14がCpG DNAの抗腫瘍効果に必須であることが示唆された。また、CXCケモカインの持つCpG DNAへの結合能と、取り込み受容体への結合が抗腫瘍免疫の誘導に重要な役割を果たしている可能性が明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、CXCL14とCpG DNA複合体が腫瘍免疫を生体内でも活性化していることを見出した。CpG DNAを用いた腫瘍免疫誘導には効率の良い送達システムの構築が必要である。本研究で、CXCL14の関与とそのCpG DNA細胞内送達の分子メカニズムが解明されたことで、その開発に貢献できると考える。本研究で得られた成果は、免疫チェックポイント阻害剤を用いた治療に抵抗性の患者群のうち、樹状細胞の活性化が不十分な場合への治療に繋がる成果が期待できるほか、DNAのような普遍的な分子が免疫系の活性化に使われる際に、どのような制御が行われているかを知る上でも学術的に意義深いと考える。
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