研究課題/領域番号 |
18K07317
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大津 直樹 北海道大学, 遺伝子病制御研究所, 助教 (10588403)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | グリオブラストーマ / グリオーマ幹細胞 / 人工グリオーマ幹細胞 / ゲノム編集 / 遺伝子治療 / p53 / Eva1 / 人工グリオブラストーマ幹細胞 / 増殖抑制 |
研究成果の概要 |
我々はこれまでに悪性脳腫瘍であるグリオブラストーマ(GBM)においてEva1陽性細胞が再発の原因となるグリオーマ幹細胞であることを示唆していた。本研究ではEva1陽性細胞の増殖を選択的に抑制させるため、ゲノム編集を用いてEva1遺伝子プロモーター下流にp53遺伝子を挿入することを試みた。レポーター遺伝子(mKO1)が挿入された細胞は検出できたが、mKO1とともにp53を挿入した場合、mKO1陽性細胞は検出できなかった。このことからEva1陽性細胞でp53が発現し、増殖が抑制されたことが示唆された。しかしノックイン効率は低いため、今後定量解析できる程度に効率を高めることが必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Crispr/Cas9を用いたゲノム編集が近年開発されたため、これまでになかった難治疾患に対する遺伝治療方法の開発が期待されている。ゲノム編集を用いることで、あらゆる遺伝子変性疾患のモデルマウスや疾患細胞が作成され、それを用いた治療方法の開発が加速している。本研究においてもゲノム編集を用いて神経幹細胞から悪性脳腫瘍を作り出すことができており、またゲノム編集を用いてEva1陽性細胞を抑制することができたならば、悪性腫瘍治療方法開発のモデルケースになると考えられる。100歳まで健康不安なく、人生を楽しめる社会形成の一端を担っている研究である。
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