研究課題/領域番号 |
18K07323
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
兼田 加珠子 (中島加珠子) 大阪大学, 放射線科学基盤機構, 特任准教授(常勤) (00533209)
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研究分担者 |
白神 宜史 大阪大学, 放射線科学基盤機構, 特任准教授(常勤) (00560400)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 核医学治療 / アルファ線 / アスタチン211 / LAT1 / アミノ酸 / トランスポーター / がん / 核医学治療薬 / アミノ酸トランスポーター / 難治性がん |
研究成果の概要 |
「がん」に高発現しているLAT1を分子標的とする事で、がん特異的に治療を行う可能性を検討した。LAT1の基質を短寿命アルファ線放出核種であるアスタチン211(At-211)で標識し、新規抗腫瘍薬としての可能性を検討した。化合物の標識法の最適化、安全性と安定性の確認をin vitroおよびin vivoで確認し、標識化合物による副作用の程度、全身クリアランスを確認した。また、担がんモデルにおいて、抗腫瘍効果を発揮できる投与量、投与スケジュールを検討し、LAT1の分子標的としての有用性の確認及び標識化合物の新規抗腫瘍薬としての可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、がん細胞に高発現しているアミノ酸トランスポーターであるLAT1を標的にして、がん組織だけに短寿命アルファ線放出核種をデリバリーすることで、がんを治療することが可能であることが示された。短寿命放射線同位体を用いる分子標的医薬は、手術をすることなくがん治療が可能である上、薬物耐性獲得の心配のない治療法である。本研究には今後さらなる検討が必要である。また、材料であるアスタチン211は原子炉ではなく加速器で製造可能であり、我が国に適した核種であるため、LAT1のみならず今後様々な分子標的に対してアスタチン211の標識体の利用が期待される。
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