研究課題/領域番号 |
18K07324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
市川 康明 (竹内康明) 岡山大学, 中性子医療研究センター, 教授 (30126833)
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研究分担者 |
道上 宏之 岡山大学, 中性子医療研究センター, 准教授 (20572499)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ホウ素薬剤 / 中性子捕捉反応 / 薬物送達システム / アルファ崩壊 / BSH / 細胞内局在 / 細胞内導入 / ペプチドDDS / ホウ素中性子捕捉療法 / 悪性脳腫瘍 / 薬物送達システム(DDS) / ペプチド / 自己集合化 / 両親媒性 / 静電相互作用 / ホウ素中性子捕捉療法(BNCT) / グルコース / グルコース輸送体 / 中性子 / アミノ酸輸送体 / 癌治療 / がん治療 / BNCT / ホウ素製剤 / 創薬 / DDS |
研究成果の概要 |
次世代のがん治療であるホウ素中性子捕捉療法(BNCT)は、ホウ素と中性子の核反応により細胞を破壊する。中性子発生装置が医療承認され、今後のBNCTの成功の可否はホウ素薬剤に大きく依存する。BNCTにより発生した数マイクロメートル飛程の2次粒子は、腫瘍細胞へ細胞障害を誘導する際に、ホウ素薬剤が細胞内局在によりその効果が異なると、これまで報告してきた。更に我々は、これまで細胞内導入困難とされてきた第一世代ホウ素薬剤BSHを今回A6Kペプチドと呼ばれるDDSと複合体形成することにより、細胞内へと導入することに成功した。新規薬剤を用いた今後のホウ素薬剤開発への発展へ繋げる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
BNCTにおいて、ホウ素薬剤の細胞内外の局在、及び細胞内の局在はその治療効果に大いに左右する。ホウ素薬剤は、甲状腺に対するヨウド剤(I)のように単体での取り込みは期待できない。そこで、ホウ素薬剤とどのような生理活性物質を組み合わせるのが重要である。今回我々は、細胞内導入能のない、細胞選択性のない第一世代ホウ素薬剤BSHに着目し、この二つの弱点を改善する薬剤開発に至った。その際、臨床使用されているペプチドDDSのA6Kペプチドに着目して、混合するだけで用事調整可能な薬剤を作製した。この薬剤による、経時的細胞内局在、脳腫瘍モデルマウスを用いた検証を行い、今後の薬剤の薬剤発展性に貢献した。
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