研究課題/領域番号 |
18K07328
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
岡野 泰子 横浜市立大学, 医学研究科, 客員准教授 (70438133)
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研究分担者 |
市川 靖史 横浜市立大学, 医学研究科, 教授 (70254208)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 乳癌 / 遺伝子多型 / 薬剤感受性 / エストロゲンレセプター / NRF2 |
研究実績の概要 |
今年度、ER陽性乳癌患者における遺伝子多型および臨床情報と予後との関連性についてさらなる検討を行った。 臨床情報に関しては、p-stage、ホルモン受容体の有無、予後について追加情報を収集し解析を実施した。遺伝子多型の解析については、血清から抽出したcirculating DNAと白血球ゲノムDNAについてEprobe法を用いたキットにより比較解析を実施した。Eprobは、チミン塩基に蛍光色素が2つ結合した構造をもつ。 EprobeがターゲットのDNA配列と結合し2本鎖を形成すると、2つの色素が分かれて、色素間の励起子相互作用が解除され蛍光を発する。またEprobeでのPCR後の融解曲線解析において野生型の塩基配列に完全一致で結合したEprobeとミスマッチをもつ変異型の塩基配列に結合したEprobeでは融解温度に差が生じる。この差を解析することで1プローブのみで変異型の有無を調べることが可能となる。リアルタイムPCR法の反応過程で特定の鋳型配列への結合と解離を繰り返し、その際に生じる蛍光の発光と消失を測定することで、増幅された鋳型DNAの定量や遺伝子の変異検出を行うことが可能である。 その結果ER陽性乳癌患者と正常健常人において、NRF2遺伝子多型が関与していることが示された。 抗酸化酵素の1つであるHO-1遺伝子については、(GT)n反復配列の多型解析を実施、血清から抽出した微量DNAに関してもHO-1遺伝子多型解析を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
臨床情報と予後の追加情報および抗酸化作用に関わる遺伝子多型(NRF2、HO-1、CYP2A6)の解析結果から本研究課題の目的であるER陽性乳癌における予後および関連因子を明らかにし論文化した。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、ER陽性乳癌患者におけるそれぞれの遺伝子多型およびデーターベース化された臨床情報・予後との関係性、予後規定因子、抗がん剤感受性についてさらなる解析をすすめていく。
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