研究課題/領域番号 |
18K07335
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 同志社女子大学 (2021) 長浜バイオ大学 (2018-2020) |
研究代表者 |
吉川 清次 同志社女子大学, 薬学部, 教授 (40333562)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 上皮間葉転換 / 間葉転換解除 / 脂肪分化 / メタボローム / 上皮化誘導shRNA / メタボローム解析 / CD36 / 間葉上皮転換 / 多系統分化 / トリプルネガティブ乳癌 / 脂肪分化誘導 / 細胞運命制御 / 間葉系腫瘍 / 白血病 / 細胞運命制御因子 / スプライシング |
研究成果の概要 |
分子標的治療の開発が急務である癌上皮間葉転換 (EMT) 標的治療開発を目指して、EMTを可視化する独自スクリーニング系を開発、上皮化誘導shRNAを得た。CD73・PPARγ高発現を認めたH-Ras導入乳腺間葉細胞のみPPPARγ作動薬依存的CD36発現、脂肪的取込み活性の上昇を認めた。肺癌細胞EMTとPPARγ刺激により細胞内顆粒の顕著な増加を認めた。メタボローム解析の結果、乳腺上皮細胞での解糖系活性化、EMTによる乳酸発酵抑制、ペントースリン酸経路・ソルビトール経路活性化を認めた。癌幹細胞特性を持つ癌遺伝子導入間葉細胞は上皮と間葉の両方の特徴を併せ持つ細胞であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間葉転換は由来臓器を超えて悪性腫瘍の治療抵抗性、不均一性の原因であるが、分子標的薬.免疫チェックポイント阻害薬が多数開発されてきた現在においても、間葉転換を標的にした治療は未だなく、喫緊の課題である。我々はこれまでの研究で、複数の有望な分子・経路・治療候補を同定してきている。これまでに、上皮化誘導shRNA、細胞運命制御決定因子の間葉転換への関与、脂肪分化誘導の可能性、間葉転換癌細胞に特徴的な代謝経路を見出してきた。さらに独自に開発したEMT/METレポーターを駆使し、上記のアプローチの有効性を検証することによって、未だ根治が達成できない、不均一な悪性腫瘍の根治をもたらす可能性がある。
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