研究課題/領域番号 |
18K07344
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所) |
研究代表者 |
岡本 三紀 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪国際がんセンター(研究所), その他部局等, 分子生物学部主任研究員 (20332455)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腫瘍マーカー / 糖鎖 / HPLC / MS / 血清 / シアリダーゼ |
研究成果の概要 |
がん患者血清中からがん診断に有用な新規糖鎖腫瘍マーカーを検出するため、血清グライコミクス解析を行った。既に同定した硫酸基付加した微量酸性糖14種類に加え、糖鎖構造内の側鎖としてシアル酸が付加したユニークな酸性糖を新たに17種類同定した。これら全ての腫瘍マーカー候補のがん患者血清中の相対定量を行ったところ、個体ごとに高値を示す糖鎖構造が全く異なり、がん診断には複数の腫瘍マーカーを用いた測定が有効であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん診断において、腫瘍マーカーはがん治療における経過観察やがん再発の確認に利用されている。しかし早期診断や多様ながんに対応できる腫瘍マーカーを欠いていることも事実である。本研究ではHPLCの溶出パターンに基づいた独自の糖鎖腫瘍マーカー探索を行い、新たに17種類の腫瘍マーカー候補を見出した。これらのがん患者血清レベルを測定すると、患者血清ごとに高値を示すマーカー候補が異なり、多くのがん患者に有効な診断システムを確立するためには、臨床的に有用な腫瘍マーカーを多く見出すことが必須であることが示唆された。また新規腫瘍マーカー探索は、より精度の高いがん診断に寄与すると考えられる。
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