研究課題/領域番号 |
18K07350
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51010:基盤脳科学関連
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研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
横山 修 公益財団法人東京都医学総合研究所, 脳・神経科学研究分野, 主任研究員 (60455409)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 神経オシレーション活動 / 眼球運動 / サッカード / 前頭眼野 / 補足眼野 / 局所場電位 / 脳電気刺激 / サル / 空間的注意 / 注意 / 交流電気刺激 / 運動実行 / 脳活動操作法 / 前頭葉 |
研究成果の概要 |
大脳運動関連領域の神経オシレーション活動が運動開始および空間選択にどのような役割を果たしているかを検討した。2頭のニホンザルにおいて自発的な急速眼球運動は2~3秒おきに最も頻繁に生じ、その運動開始時、前頭眼野の2~3ヘルツおよび約10ヘルツのオシレーション活動が特定の位相に揃うことが判明した。手首運動の開始と複数の大脳皮質運動野と大脳基底核においても同様の位相同期が生じていることが判った。また、補足眼野への高周波電気刺激を行うことによってその効果が脳状態依存的であること、その後の眼球運動標的の選択が影響を受け変化することを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大脳皮質や大脳基底核で観察される周期的な神経活動のうち特定の周波数(2~3ヘルツ、および約10ヘルツ)の活動が眼球や手首の運動の開始と密接な関係を持っていることが判った。また電気刺激によってこうした活動を変化させることで、その時の脳の状態に応じて眼球運動やその標的の選択が変化することも判った。こうした知見を積み重ねていくことで、運動や認知を実現する神経基盤に関する理解が深まり、ひいてはこうした機能の障害が関わる神経疾患の予防法や治療法、機能をより向上させる技術など、電気刺激を応用した有用な手法の開発に繋がる可能性がある。
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