研究課題/領域番号 |
18K07353
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
楠本 郁恵 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 助教 (80724757)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 餌予測行動 / c-fos / 食欲 / 島皮質 / 期待 / 予測 / Arc / 摂食 / 活動神経細胞 |
研究成果の概要 |
本研究では、我々の誰もが持つ「食べたい」という欲求が生じるメカニズムを明らかにすることを大きな目標として実験を行った。これまでの研究では、「食べる」行動が、脳内の特定の神経核や伝達物質、さらには、末梢からの因子などによって調節されていることが明らかにされてきているが、「食べたい」という「欲」については、まだそれが生じる仕組みについて不明な点が多い。私たちは、これまで困難であった「欲」の部分に着目するため、比較的長時間、動物が餌を欲する行動タスクを利用し、餌を欲している時間帯に活性化する神経細胞を観察し、大脳皮質を含む複数の脳領域での神経活動を確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「食べる」行動は、生きている動物すべてに必要不可欠な行動であるが、その「欲望」の起こる仕組みについてはこれまで研究することが難しかった。我々は、単純な「食べる」行動タスクではあるが、比較的長時間「欲する」行動を動物に表出させることのできる行動タスクを活用することで、「欲する」ときに活動していた神経細胞群を確認することができた。本研究の成果と現代で利用可能な遺伝子改変動物、技術を活用することで、本研究で確認された活性化神経細胞群の機能的役割を研究する道が開かれたと考えている。「欲望」の調節は、時として我々人類の多くが望むことであるが、その生じるメカニズムを知ることで、調節することにも貢献したい。
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