研究課題/領域番号 |
18K07357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
佐藤 暢哉 関西学院大学, 文学部, 教授 (70465269)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ナビゲーション / 認知地図 / ルート知識 / 脳梁膨大後皮質 / ラット / 脳梁膨大後部皮質 / navigation / route memory / retrosplenial cortex / spatial cognition / rats |
研究成果の概要 |
本研究では,ラットを対象に迷路内の移動を求めるナビゲーション課題を実施した.迷路内の構造は日ごとに変化させたが,試行を繰り返すごとにナビゲーションの効率は高まっていき,ラットが迷路構造を学習していたことが示唆された.この課題を遂行しているラットの脳梁膨大後皮質のニューロン活動を記録・解析した結果,迷路内の場所によって発火頻度を変えるものが見受けられた.このことは,脳梁膨大後皮質において迷路内のどこにいるのかという場所情報が表象されていることを示唆している.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究では,ある地点から別の地点に移動するナビゲーション行動の神経メカニズムを検討した.毎日変化する環境で新たに道順を覚える必要のある状況での実験の結果,脳梁膨大後皮質の神経細胞が場所情報を有していることが示された.海馬と場所の関係はよく知られているが,脳梁膨大後皮質での検討はあまりない.ヒトではこの領域の損傷で,現在地は分かるが目的地にどう行けば分からないという道順障害が生じることが知られている.今回,神経細胞レベルでそのメカニズムの一端を検討することができた.しかし,詳細はまだ明らかとは言えず,今後の研究が望まれる.
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