研究課題/領域番号 |
18K07359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 北海道大学 (2019-2020) 生理学研究所 (2018) |
研究代表者 |
吉田 正俊 北海道大学, 人間知・脳・AI研究教育センター, 特任准教授 (30370133)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | サリエンス / 機能的結合 / サッケード / マイクロサッケード / 視覚的注意 / 視覚的気づき |
研究成果の概要 |
本研究では半側空間無視の症状のメカニズムと機能回復法の開発を目指して、霊長類であるマカクザルおよびマーモセットにおいても脳損傷で半側空間無視の症状が再現されるかを検証するとともに、無視症状と関連する脳内メカニズムを明らかにすることを目指した。マカクザルにおいては、視覚的注意を定量化するポズナー課題を開発するとともに、視覚的気づきを検証する視覚検出課題を開発した。核磁気共鳴イメージングによる自発的活動の計測からヒトの半側空間無視に関わると言われている注意経路の相同回路を同定した。マーモセットにおいては視線計測によって視覚的注意の定量化をする課題を開発するとともに大脳表面電極で注意経路を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
半側空間無視とは脳梗塞などで主に右大脳半球が損傷したときにしばしば起こる、損傷と反対側の空間の感覚刺激に対する反応が欠如・低下する現象のことを指す。半側空間無視では体の半分側の空間に注意が向かないためにリハビリテーションが困難であるという問題がある。本研究課題は霊長類でのモデル動物を作ることで、ヒトを対象とした研究だけでは不可能な神経活動のレベルでの症状の解明を行うことで、あらたな介入方法や機能回復方法を開発することを目指した。その結果、これまでは解剖学的な相同性しかわかっていなかった注意ネットワークがマカクザル、マーモセットでも機能していることを示唆する結果を得た。
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