研究課題/領域番号 |
18K07361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 (2020) 北海道大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
中矢 正 国際医療福祉大学, 福岡薬学部, 講師 (50374559)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | ALS / FUS / R495X / メチル化 / 凝集体 / 筋萎縮性側索硬化症 / RNA結合 / RNA |
研究成果の概要 |
筋萎縮性側索硬化症の原因因子FUSによる疾患発症分子機構を明らかにすることを目的として、家族性変異の1つであるR495Xによる凝集体形成分子機構の解明を行った。FUS分子内の5つの機能領域をそれぞれ欠失したR495X体を用いて神経細胞における凝集体形成を検証したところ、Gly-rich、RGG1及びRGG2いずれもが凝集体形成に必要であり、且つ、これら3つの領域のメチル化量の増加依存的に凝集体量が増加することを見出した。これらのことから、FUSによる凝集体形成に上記領域のメチル化が関与することを明らかとした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋萎縮性側索硬化症の原因タンパク質の一部は、患者の神経細胞で異常な凝集体を形成することから、凝集体の形成機構が疾患発症と深く関わると考えられたが、その機構の詳細は不明であった。本研究では、原因因子の一つFUSにおいて、分子内のメチル化が凝集に必要であることを見出した。このことはFUSが原因となる神経疾患においてメチル化の阻害が治療標的となりうることを示唆する。
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