研究課題/領域番号 |
18K07371
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
田口 勝敏 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60462701)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | パーキンソン病 / プリオン様伝播 / 細胞間伝播 / 伝播性シード / α-シヌクレイン / シード分子 / レビー小体 / α-Synuclein / Seed / propagation / Lewy body / Parkinson's disease / 細胞間伝播性分子 / プリオン様細胞間伝播 / 凝集体形成 / 神経変性 / 構造特異抗体 |
研究成果の概要 |
本研究ではレビー小体様凝集体を形成させた病態神経が産生したSeedを分離し、その生化学的性質について、Native-PAGEやHPLC、ウエスタンブロッティング法による解析を実施した。更に、原子間力顕微鏡や電子顕微鏡観察によってSeedの超微細構造解析を実施した。その結果、ある特定の分子サイズを有し、特徴的な形態を有する高分子化α-Synucleinを見出すと共に、Seedがある均一な分子形態を有し、de novo合成されることを示す結果を得た。今後はより詳細にSeedの性質について解析することにより、その産生メカニズムの解明を通して神経変性抑制ストラテジーの確立に貢献できるものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーキンソン病において脳内変性領域の拡大を引き起こす細胞間伝播性分子の情報は未だ少ない状況にある。本研究成果は病態神経がSeedとして自ら産生・分泌したα-Synuclein構造体を分離できることを示したものであり、分子構造を実際に可視化できた点に意義がある。今後、Seedの性質をより詳細に解析し、その産生メカニズムについて明らかにすることによって、神経保護療法を開発する過程で必要となる基礎的知見が得られつつあると位置付けることができる。また、本研究で開発した大容量マイクロ流路デバイスは多岐にわたる神経科学分野において神経細胞が刺激依存的に産生した分子の分離・同定に貢献できるものと考えられる。
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