研究課題/領域番号 |
18K07389
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 第一薬科大学 (2020) 富山大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
久保山 友晴 第一薬科大学, 薬学部, 准教授 (10415151)
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研究分担者 |
東田 千尋 富山大学, 学術研究部薬学・和漢系, 教授 (10272931)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / マイクログリア / 軸索 / HDAC3 / アミロイドβ / 軸索変性 / 記憶障害 / M2 / M2マイクログリア / 記憶改善 |
研究成果の概要 |
アミロイドβは、マイクログリアをM1化して炎症および神経変性を誘発する。一方、マイクログリアには抗炎症性・組織修復性のM2がある。我々は以前、HDAC3阻害剤RGFP966がマイクログリアをM2化し、軸索伸長を誘発することを報告した。そこで本研究は、in vivoおよびin vitroのアルツハイマー病モデルに対するRGFP966の作用を検証することを目的とした。その結果、RGFP966はアミロイドβによってM1化したマイクログリアをM2化させ、因子Aの分泌を促進し、変性軸索を正常化することにより、アルツハイマー病モデル5XFADマウスの記憶障害を回復させることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アルツハイマー病が難治性である原因は、発症時には既に脳内に多くのアミロイドβが沈着し、神経回路網の破綻が生じているためだと考えられている。本研究成果は、HDAC3阻害剤RGFP966が、変性軸索正常化因子・因子Aを分泌し、変性した脳内の神経回路網を再構築することにより、抗アルツハイマー病作用を示したと考えられる。本研究は新たなアルツハイマー病治療法の開発に繋がるものであると考える。
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