研究課題/領域番号 |
18K07399
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51030:病態神経科学関連
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研究機関 | 金城学院大学 |
研究代表者 |
小崎 康子 金城学院大学, 薬学部, 教授 (20126882)
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研究分担者 |
北森 一哉 金城学院大学, 生活環境学部, 教授 (80387597)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 痛覚過敏 / 高脂肪食摂取 / 脂肪酸 / ドコサヘキサエン酸(DHA) / Ffar1 / 高脂肪食 / ドコサヘキサエン酸 / 脂肪酸受容体 / 痛み関連遺伝子 |
研究成果の概要 |
SHRSP5/Dmcrラットに高脂肪・高コレステロール食(HFC)を摂取させると、摂取開始2~3日後から痛覚過敏が観察される。HFC10,14,24日摂取群の血清中脂肪酸含量を通常食群と比べると、16:0と18:1の有意な増加、20:4n-6と22:6n-3(DHA)の有意な低下が検出された(p<0.05 by t-test)。中でもDHAは疼痛抑制作用を持つことが報告されており、DHAに対する親和性が高い長鎖脂肪酸受容体Ffar1が、血液脳関門を欠く視床下部・延髄にも発現していることから、血中の脂肪酸が痛覚修飾機構においてシグナル分子としての役割を果たす可能性が高いと考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、エネルギー源として摂取した脂質が、血中脂肪酸含量の変化をもたらし、痛覚の修飾に関与することを明らかにしたものである。下行性疼痛抑制系に深くかかわる視床下部・延髄は、血液脳関門を欠いており、Ffar1等の脂肪酸受容体が発現していることから、血中の脂肪酸がシグナル伝達物質として、細胞膜上受容体を介して痛み感覚の修飾に関与すると考えられる。本成果は、栄養管理に基づく予防医療や脂肪酸受容体を標的とした鎮痛薬の開発の一助となることが期待される。
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