研究課題
基盤研究(C)
近年オピオイドμおよびδ受容体で形成されるμ/δ二量体化受容体アゴニストが耐性、および副作用を引き起こしにくいことが報告された。研究代表者は、μ/δ二量体選択的アゴニストを新規に合成しスクリーニングを行った。その結果、μおよびδ受容体への親和性が低く、μ/δ二量体化受容体に対しては高親和性の選択的アゴニスト4種類を同定することができた。さらに本化合物をリードとして新たな化合物を10種類作製し、同化合物の特性をさらに詳しく解析している。今後は動物実験等を行い、最適化された化合物の企業への導出活動を行っていく。
がんの痛みの軽減等に広く用いられている医療用オピオイド麻薬は副作用が必発であるため、副作用の少ない新規オピオイド製剤の開発が求められている。オピオイドμおよびδ受容体からなる二量体化受容体のアゴニストが副作用の少ないオピオイド製剤となるという基礎研究を元に、現在世界中でμ/δ二量体特異的アゴニストの開発が行われている。今回の研究において、オピオイドμ/δ二量体受容体特異的アゴニストを複数合成することができた。同アゴニストを企業導出することで新規オピオイド製剤の開発の道が開けると信じる。
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すべて 雑誌論文 (14件) (うち国際共著 1件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (37件) (うち国際学会 3件、 招待講演 10件)
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