研究課題/領域番号 |
18K07406
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
常川 勝彦 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (30436307)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | リポ蛋白リパーゼ(LPL) / 脂質代謝 / 骨格筋量 / GPIHBP1 / エネルギー代謝 / 肝性リパーゼ(HTGL) / リポ蛋白リパーゼ / 肝性リパーゼ / 臨床検査医学 |
研究成果の概要 |
骨格筋が多く、エネルギー消費の多いアスリートに対して、コンディション調整を行う上でのエネルギー代謝バランスを適切に評価できるマーカーの開発と応用を目的とし、血中濃度の測定が可能となったリポ蛋白リパーゼ(LPL)およびLPLの血管内皮アンカー蛋白であるGPIHBP1などの脂質代謝酵素を解析した。レスリング選手を健常対照と比較した結果、血中LPL濃度、GPIHBP1濃度が有意に高値を示し、それぞれ骨格筋量と正の相関、血中中性脂肪濃度と負の相関を示すことを初めて明らかにした。さらに、骨格筋量の増加に伴い血中BCAA/チロシン比(BTR)は有意に減少し、アミノ酸不均衡の重要性について明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通し、骨格筋量と血中脂質およびアミノ酸濃度との関連の詳細が明らかとなり、エネルギー消費亢進状態をLPLやBTRなどのマーカーが反映し、これらの血中濃度測定の有用性が初めて明らかとなった。この研究により、アスリートのコンディション調整のための適切なプログラムの提供にこれらの測定が有効である可能性が示唆されるとともに、全身のエネルギー代謝における骨格筋内の脂質代謝およびアミノ酸代謝の機序解明につながる可能性が示唆される。さらに、今後、サルコペニアの予防や効果的な栄養療法や運動療法を行う上でこれらのマーカーの測定が有用となることも期待される。
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