研究課題/領域番号 |
18K07422
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 人間総合科学大学 |
研究代表者 |
鍵谷 方子 人間総合科学大学, 人間科学部, 教授 (50291133)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | ストレス / 交感神経 / 副腎皮質 / ステロイドホルモン / DHEA-S / 卵巣 / 性ホルモン |
研究成果の概要 |
本研究では,ストレス時の副腎交感神経活動亢進が副腎皮質からのデヒドロエピアンドロステロンサルフェート(DHEA-S)分泌,およびDHEA-S合成経路の上流で合成されるプレグネノロン分泌を制御する可能性を検討した. 麻酔下の雄性成熟ラットにおける安静時の副腎静脈血中DHEA-S濃度は,全身循環動脈血中のDHEA-S濃度と同程度であったことから,ヒトとは異なりラット副腎からはほとんど分泌されないことが示された.副腎交感神経刺激中には,副腎からのプレグネノロン分泌速度が著しく減少した.DHEA-Sを含む副腎皮質ステロイドホルモンの分泌調節に交感神経が関与することが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
DHEAおよびDHEA-Sは,性ホルモン源としてや抗ストレスホルモンとしての働き,高齢者における血中濃度低下が認知症やサルコペニアなどの老年症候群と関連することなどが注目されている.血中DHEA-S値は,コルチゾール同様に視床下部-下垂体前葉系ホルモンによって制御されるが必ずしも血中コルチゾール動態と一致せず,DHEA-S分泌調節機構の解明は未だ十分ではない.本研究は,DHEA-Sを含む副腎皮質ステロイドホルモン合成の律速段階であるプレグネノロン合成・分泌が,副腎支配交感神経により制御される可能性を明らかにした.本成果により,健康寿命の延長に向けての予防策や対応策確立への寄与が期待できる.
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