研究課題/領域番号 |
18K07434
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
千葉 仁志 北海道大学, 保健科学研究院, 名誉教授 (70197622)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | リゾリン脂質 / LPE / 脂質代謝 / 生活習慣病 / アルブミン / Keap1-Nrf2 / 抗酸化 / Keap1-Nrf2活性化物質 / 酸化ストレス |
研究成果の概要 |
リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)は、ホスファチジルエタノールアミンの加水分解産物であるがその脂質代謝における役割は解明されていない。 本研究課題は、ヒト肝臓由来細胞株(C3A)における脂質代謝への影響を検討することを目的としている。脂質の代謝と異化に関連する遺伝子の発現をリアルタイム PCR により解析した。 LPE の補給は細胞の脂肪滴形成を誘導し、中性脂肪の加水分解制御因子 ATGL の発現を低下させた。これらの発見はLPEが脂肪分解と脂肪酸生合成を抑制することによって脂肪滴形成に関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
リゾホスファチジルエタノールアミン(LPE)は、ホスホリパーゼによるリン脂質の加水分解によって生成される脱アシル化産物である。臨床研究において、片頭痛患者血清中のLPE濃度が低下したことを示す報告がある。このように、LPEには明らかな生理学的意義があることが示唆されている。しかし、LPEの脂質代謝における役割は十分に解明されていないのが現状である。本研究では補給したLPEが脂肪分解を抑制し肝細胞の脂肪滴形成に関与していることを明らかにした。本研究成果は非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の予防と治療に役立つ可能性が示唆された。
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