研究課題/領域番号 |
18K07440
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
|
研究機関 | 自治医科大学 (2019-2021) 東京大学 (2018) |
研究代表者 |
山口 泰弘 自治医科大学, 医学部, 教授 (60376473)
|
研究分担者 |
山本 寛 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10361487)
石井 正紀 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20724438)
長瀬 隆英 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (40208004)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 呼吸リズム / 睡眠時無呼吸 / 心不全 / 心房細動 / 加齢 / 慢性心不全 / 虚血性心疾患 / 胃運動 / 終末期 / 傾眠 |
研究成果の概要 |
我々は、終夜睡眠ポリグラフ検査結果の脳波より安静閉眼覚醒状態を判定し、その間の鼻口センサーのサーミスターによる気流の記録からシャノンのエントロピーS(entropy S)を算出した。虚血性心疾患の既往、心房細動、慢性心不全の患者で呼吸リズムから算出したentropy Sは有意に高値であった。すなわち、臨床的に心不全と診断・治療されてない患者群でも、既に呼吸リズムの不規則性がみられることが示された。さらに、心疾患患者のなかで、呼吸リズムのentropy Sが高値である患者は、その後の心血管イベントが有意に多かった。一方、上記entropy Sは、心疾患を有さない群では、年齢とともに低下した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
呼吸リズムは、非侵襲的に測定できる生理学的指標でありながら、その定量法や臨床的意義の研究は、ほとんどみられない。本研究では、同一患者内での再現性も評価することで、その測定法の一つを提案することができた。さらに、重症の心不全患者は、チェーンストークス呼吸を中心とする呼吸リズムの異常を呈することは既にしられていたが、我々は、臨床的に心不全と診断されていない患者も、すでに呼吸リズムの不規則性を示すことを明らかにした。これらの知見の応用は、心不全の早期発見につながりうるだけでなく、心疾患と呼吸リズムとの連関を通してそれらの病態解明の端緒になると期待される。
|