研究課題/領域番号 |
18K07455
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
石井 直仁 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80212819)
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研究分担者 |
片桐 真人 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (50152674)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 糖尿病性腎症 / 糖尿病性腎症診断法 / 尿中ミトコンドリアタンパク質 / 酸化ストレス / ニトロ化タンパク質 / ミトコンドリア / マイトファジー / 脂肪酸代謝 |
研究成果の概要 |
糖尿病性腎症の早期診断マーカーとしての尿中ミトコンドリアタンパク質排泄メカニズムの検証と尿中ミトコンドリアタンパク質による診断法の確立を目指した。①腎症発症前の糖尿病ラットの腎臓において酸化ストレスは、腎皮質ミトコンドリアに損傷を与え、ミトコンドリアタンパク質を排出し②損傷ミトコンドリア分解・除去システムであるマイトファジーは、近位尿細管部位に優位に誘導され③ミトコンドリア品質管理の脂肪酸代謝は、脂肪酸輸送体アシルカルニチンは高値を、ω6脂肪酸からω3脂肪酸(抗酸化および血管保護)への脂肪酸代謝シフトが示された。 本成果から、当大学研究倫理審査委員会の承認を得④臨床実験を始めることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎症発症前糖尿病ラットの腎臓でミトコンドリアは酸化ストレス障害を受けており、損傷ミトコンドリア蓄積は、腎期機能障害の原因となる可能性があるため分解・除去しなければならない。この分解・除去機構であるマイトファジーは、近位尿細管優位に誘導されミトコンドリアタンパク質が尿中に排泄されることを示した。近位尿細管は再吸収・排泄機能を担い多くのエネルギーが必要とされ、エネルギー産生をするミトコンドリア機能と腎臓機能は密接な関係がある。ミトコンドリア機能低下は腎症の発症・進展させ、ミトコンドリア機能評価は腎機能評価に繋がる。 尿中ミトコンドリアタンパク質排泄測定による糖尿病性腎症の早期診断法が確立できる。
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