研究課題/領域番号 |
18K07465
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
山田 正明 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (40377338)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 社会経済的格差 / 健康格差 / 冠動脈疾患 / 健診データ / 社会経済的状況 / 健診ビッグデータ / 社会経済的地位 / 職種 / 肝機能障害 / 健診 / ビッグデータ / 企業規模 / 生活習慣病 / 社会経済的要因 / 睡眠不足 / メタボ / ビッグデータ分析 |
研究成果の概要 |
人の健康は職業や地域や人とのつながりといった社会経済的状況から影響を受けます。今回我々は職業や職場の規模(従業員人口や資本金)と生活習慣病、冠動脈疾患、肝機能障害の間で関連があるかを分析しました。 調査対象は2016年度にJCHO高岡ふしき病院の健診を受診した人で、年齢は30‐75歳の男性10,572人です。次に、健診受診者の所属する企業の規模と産業別に分類して健康状態を分析しました。 その結果、①冠動脈疾患の有病率は健診受診者の属する企業規模により約2倍の健康格差があること②高血圧と糖尿病の有病率は運輸業の従業員で有意に高いとの結果でした。個人の職業も健康のリスク因子と考える必要があります。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
冠動脈疾患や糖尿病などの生活習慣病は企業規模が小さい、運輸・郵便業といった職場で有意に高い結果が見られました。これは職場の規模や職種で健康格差があることを意味しています。規模の小さい職場では職員の健康を保つ福利厚生が不十分であるか、または不健康な生活習慣を持つ人が多いことが考えられました。運輸業に従事する長距離ドライバーの方は健康的な睡眠や食生活、運動習慣が持てない可能性があります。社会として対策を進める必要があることを示しました。 今回は健診を受けない従業員の調査はできていないため、実際はさらに健康格差が大きいと考えられます。誰も取り残されない社会のため、健康格差を縮小することが重要です。
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