研究課題/領域番号 |
18K07468
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
野島 順三 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (30448071)
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研究分担者 |
家子 正裕 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (50250436)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 抗リン脂質抗体症候群 / 抗カルジオリピン抗体 / 抗β2グリコプロテインI抗体 / 自動分析装置 / 抗リン脂質抗体 / 酵素固相化免疫測定法 / 抗β2グリコプロテインⅠ抗体 / 血栓症 / 全身性エリテマトーデス / ELISA / 検査診断指針 |
研究成果の概要 |
APS検査診断指針の作成に関する研究では、自動分析装置を用いることによりaCL(IgG/IgM)およびaβ2GPⅠ(IgG/IgM)の4項目が同時に測定でき、抗リン脂質抗体検査の標準化を進める上で有用性が高いことを証明した。 動静脈血栓症発症機序に関する研究では、aCL/β2GPIとaPS/PTが共存することにより、活性化プロテインC系凝固制御機構が抑制されること、単球からの組織因子およびTNF-α産生が増幅されることを明らかにした。さらにAPS患者では原発性・二次性に関係なく血中相対的酸化ストレス度が有意に亢進しており、相対的酸化ストレス度の上昇と動静脈血栓症発症との間に強い関連性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、自動分析装置により臨床的に有用性の高い抗リン脂質抗体を複数種測定し、陽性抗体の種類および抗体価から患者毎に血栓性合併症の発症および再発リスクを予測できる新たなAPS検査診断法の確立に結びつく研究である。さらに、我々が提唱したAPSの病態機序(仮説)に基づき、抗リン脂質抗体による血栓形成作用を動脈血栓と静脈血栓の差異に着目して系統的に検討するという臨床と基礎の両面から病態を捉え、より的確なAPSの診療を可能とする研究である。本研究の成果は、APS検査診断を大きく向上させるのみならず、APSの病態解明や新しい治療法の開発への貢献が期待される。
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