研究課題/領域番号 |
18K07494
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 石川県立看護大学 (2020-2021) 金沢大学 (2018-2019) |
研究代表者 |
岩佐 和夫 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10345613)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 重症筋無力症 / 骨格筋 / 免疫チェックポイント分子 / PD-L1 / 可能性免疫チェックポイント分子 / 可溶性免疫チェックポイント分子 / 胸腺 / 血清 |
研究成果の概要 |
重症筋無力症(MG)の病態におけるPD-L1の関与を明らかにした。MG骨格筋においてはPD-L1の発現が亢進しており、mRNAレベルにおいても発現亢進が示された。PD-L1の発現と臨床症状との関連について一般化加法モデルにおいて解析したところ、PD-L1の発現が不十分であった場合MGの症状が重症化することが示された。つまり、MG骨格筋におけるPD-L1の発現がMGの病態に関わることを明らかとなった。 さらに、血清中の可溶性PD-L1の測定を行ったところ、この濃度が高い症例ほどMG症状の改善が期待できる可能性が示された。 これらの結果は、PD-L1を利用した新たな治療薬の可能性を示したと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
免疫チェックポイント分子(PD-L1)は免疫機能を調整する重要な因子であるが、重症筋無力症(MG)の病態における関与は明らかでなかった。 今回、MGの骨格筋におけるPD-L1の発現がMGの病態に関与するのみでなく、血液中の可溶化PD-L1も病態に関与することが明らかとなった。このことは、PD-L1を利用したMGの新たな治療薬の可能性が示されたと考えることができる。
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