研究課題
基盤研究(C)
多発性硬化症(MS)は中枢神経系の脱髄疾患であり、本邦でも患者数が増加の一途を辿っている。MSの主たる病理は炎症性脱髄であるが、既存のMRIではその一部が検出されるだけであり、MRI上は正常に見えるnormal-appearing white matter(NAWM)にも髄鞘病理が隠れていることが組織学的には指摘されている。本研究では髄鞘特異的に信号を検出する新しいMRI撮像法「ミエリンマップ法」(q-Space Myelin Map (qMM))を用いて、NAWMの髄鞘動態を評価し、その評価値がMSの進行と関係することや、患者の身体障害度及び高次脳と連関することを見出した。
多発性硬化症(MS)は中枢神経系の脱髄疾患である。MRIにより脱髄病変(T2病変)を検出することが、その診断と治療効果モニタリングにおいて中心的な役割を担っているが、他方で微細な髄鞘傷害は通常のMRIでは検出できない。我々の研究グループでは髄鞘特異的なMRI撮像法(q-Space Myelin Map(qMM)法)を開発し、MS患者の髄鞘動態の解析を行った。その結果、一見正常に見えるnormal-appearing white matters(NAWM)において髄鞘傷害が生じていることが確認され、神経学的障害することを確認し、qMMがMSの個別化医療に寄与する可能性が示唆された。
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