研究課題
基盤研究(C)
本研究では、ALSを引き起こす原因遺伝子の特徴を持つアミノ酸配列を人工的に設計し、そのcDNAをマウスのROSA26遺伝子座へ導入することにより、人工ALSモデルマウスを作成、その分子機構を解析することを目的とした.期間内にALS病態誘導人工遺伝子ノックインマウスラインを獲得できた。現在、計画繁殖を行っている. 一方、すでに我々が確立しているALSモデルマウス(核移行シグナル欠損FUS(△NLS-FUS)トランスジェニック)の解析から、脳脊髄で、多岐にわたるスプライシングの変化が初期より認められるとともに、シナプス可塑性に必要なSemaphorin 3Gの発現亢進していることを見出した.
本研究により、ALS病態誘導人工遺伝子が神経変性のトリガーとなることをin vivoで証明するとともに、運動ニューロンの選択的変性の分子機構をin vivoレベルで解析が可能となり、新規治療戦略の確立、薬剤の評価への利用が期待できる.また、△NLS-FUSトランスジェニックマウスより見出されたSemaphorin 3Gは、バイオマーカーへの応用や治療ターゲットにつながることが期待される.
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 5件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 6件、 招待講演 1件)
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