研究課題/領域番号 |
18K07536
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
吉野 浩代 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80338417)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | VPS13C / VPS13遺伝子 / パーキンソン病 / レアバリアント / 発症危険因子 / 疾患感受性遺伝子 / VPS13A/B/D / iPS細胞由来神経細胞 / ミトコンドリア機能 / risk variant / 感受性遺伝子 / VPS13C遺伝子 |
研究成果の概要 |
VPS13Cのパーキンソン病(PD)における危険因子としての意義の検討を目的に、遺伝子パネルを用いたスクリーニングにて検出されたレアバリアントの保有率を患者群と健常者群で比較した。その結果、保有率は患者群で有意に高く、更にVPS13Cのパラログ遺伝子であるVPS13B/Dも同様の結果が得られ、VPS13遺伝子はPDの疾患感受性遺伝子の可能性が示唆された。 VPS13Cのレアバリアントの意義と表現型への影響の探索では、VPS13Cの2アレルレアバリアントを持つ患者2名の末梢血から樹立したiPS細胞よりドパミン作動性神経を作製し、現在これを用いて組織・形態学的検討を行っている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢化社会においてパーキンソン病(PD)は重要な疾患であるが、未だ原因は不明であり、根本的治療の確立には発症機序の解明は急務である。VPS13蛋白の機能は十分に解明されていないが、ミトコンドリア機能やタンパク質分解系への関与が示されており、種々の神経変性疾患の原因遺伝子であるVPS13遺伝子は、神経細胞死の機序解明において重要な遺伝子である。 本研究にて、VPS13CのみならずVPS13遺伝子がPDの疾患感受性遺伝子としての可能性が示された。これは加齢や環境要因ともに発症リスクを高める遺伝的要因の一つであり、PDの大部分を占める孤発性PDの発症機序解明の手掛かりが得られた。
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