研究課題/領域番号 |
18K07545
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
大村 優 北海道大学, 医学研究院, 講師 (80597659)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | セロトニン / 光遺伝学 / オプトジェネティクス / ゲノム編集 / 5-HT / CRISPR/Cas9 / 感情 |
研究成果の概要 |
光遺伝学とCRISPR/Cas9を用いてセロトニン神経の情動調節機構解明に取り組んだ。その結果、正中縫線核-腹側海馬、背側縫線核-腹側被蓋野/黒質、背側縫線核-視床下核という異なるセロトニン神経経路が、それぞれ不安様行動、抗うつ様作用、衝動性抑制作用に関与していることを明らかにした。さらに、不安様行動の誘発には5-HT2C受容体が必要であること、選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)の抗うつ様作用は背側縫線核の5-HT1A受容体遺伝子をノックアウトすることで増強されること、を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
精神疾患の治療にはセロトニン神経に作用する薬が広く用いられているが、その治療効果は十分ではない上、しばしば重篤な副作用を引き起こす。これらの問題を解決するためには、それぞれの精神機能を支える明確なセロトニン伝達経路を特定する必要がある。今回の研究成果は、セロトニン神経経路や受容体サブタイプに特異的な治療法の必要性を示唆しており、より効果的で安全な治療法の開発に役立つ重要な知見を提供するものである。
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