研究課題
基盤研究(C)
本研究では、視線測定装置(Gazefinder)を用いて、注視、追視、切替課題における視線の動きを測定し、発達性協調運動障害(DCD)を判別可能な映像課題及び視機能を検証した。5歳児健診参加の380名全員にGazefinderによる注視点測定を行った。解析結果から新映像を作成し、69名の5歳児の予備解析を行った。追視タスクでターゲットが下から上に低速および高速で移動する映像において、視認するまでの時間が運動検査MABC-2のスコアと有意な負の相関を認めた (p<0.05)。また、この現象は、低速条件よりも高速条件において顕著であった(p<0.05)。現在、最終解析に入っている。
世界的に幼児における発達性協調運動障害(DCD)を医学的根拠に基づいて診断している研究は少なく、さらに注視点測定を用いて視機能を測定することにより、DCDの病態解明に寄与するのみならず、客観的評価を用いたDCDの早期発見および早期介入への足掛かりとなる。本研究により、DCDの病態解明に寄与するのみならず、総務省の勧告通り、客観的評価を用いたDCDの早期発見および早期介入への足掛かりとなり、学習障害や二次的な精神障害の予防が実現できると考える。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
Child Psychiatry & Human Development
巻: 52 号: 2 ページ: 311-320
10.1007/s10578-020-01013-5
そだちの科学
巻: 32 ページ: 47-54