研究課題/領域番号 |
18K07557
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
一坂 吏志 鳥取大学, 医学部, 助教 (50359874)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 児童虐待 / 攻撃 / 眼窩前頭皮質 / 根治療法 / ストレス / 発達 / 前頭前野 / 戦争 / 攻撃性 / サイコパス / 反社会性パーソナリティ障害 / 自己愛性パーソナリティ障害 / モデル動物 / 治療法開発 / 平和 / 反社会性パーソナリティ / 衝動性 / 動物モデル / 幼少期ストレス / 治療 / 精神疾患 |
研究成果の概要 |
戦争、凶悪犯罪、いじめ、児童虐待など不適切な攻撃性の問題解決のため、独自の児童虐待モデル動物として、幼少期にストレスを短期間負荷したオスのラットが発達後に示す不適切な衝動的攻撃性増加のメカニズム解明と治療法開発を試みた。メカニズムとして、不安、抑うつ、ストレスホルモン増加、脳萎縮、神経活動異常、眼窩前頭皮質の大きさの性差が原因である可能性は低いことが明らかとなった(神経回路異常の可能性は残る)。成熟後のストレス負荷では、PTSD症状は示したが、有意な攻撃性増加はみられず、幼少期の経験の重要性が示された。治療としてはセロトニン作用を強める豊環境での長期飼育により改善することが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人への不適切な攻撃性は、戦争、凶悪犯罪、いじめ、児童虐待、DV、ストーカー、ハラスメント、危険運転等の問題を生じる。児童虐待が原因となり、不適切な攻撃性を示し、男性に多い精神疾患である反社会性・自己愛性パーソナリティ障害(サイコパスやソシオパスを含む)の妥当性の高いモデル動物と治療法の開発は精神医学や脳科学をはじめ社会的にも意義がある。社会的に成功しているCEOや政治家に多いサクセスフル・サイコパスでは脳萎縮がみられないことから、脳萎縮を示さず、オスで攻撃性の高い独自の児童虐待モデルがその動物モデルである可能性があり、メカニズムの解明や根治療法の検討に有用で研究を進めることができる意義は高い。
|