研究課題/領域番号 |
18K07560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
寺田 整司 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20332794)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2018年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 知的障害 / 認知症 / 高齢者 / 疫学 / スクリーニング |
研究成果の概要 |
全対象は28施設493名で、そのうち、ダウン症以外の知的障害者は459例であった。ダウン症以外の知的障害者における、年齢別の認知症有病率は、45-53歳0.8%、55-64歳3.5%、65-74歳13.9%であった。3種の認知症診断基準(DSM-5、ICD-10、DC-JD)を比較すると、DSM-5が最も有用であった。 ダウン症以外の知的障害者においても、DSQIIDは、認知症と非認知症を判別するのに非常に有用であった(カットオフ10/11, 感度100%, 特異度96.8)。具体的な項目としては「介助なしには、着替えができなくなった」と「歩くのが遅くなってきた」の2項目が特に重要であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ダウン症以外の知的障害者における認知症有病率を本邦で初めて明らかにした。ダウン症以外の知的障害者でも、一般集団より認知症有病率が高い傾向を示しており、今後の調査により、その理由あるいは原因を探ることが重要である。また、知的障害者での認知症診断には、DSM-5が最も有用であることを初めて明らかにした。これは、実際の診療現場において非常に有益な情報である。 さらに、知的障害者における認知症スクリーニングに役立つ具体的な項目を初めて明らかにした。高齢者が激増している知的障害者福祉施設において、より早期に認知症を疑い、適切な治療や療養環境に結びつけることが可能となる成果である。
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