研究課題/領域番号 |
18K07561
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉野 敦雄 広島大学, 保健管理センター, 准教授 (90633727)
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研究期間 (年度) |
2020-03-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 慢性疼痛 / fMRI / ニューロフィードバック |
研究開始時の研究の概要 |
研究の説明・同意が得られた上で、健常者においてfMRIニューロフィードバック法を行い、制御可能性および安全性の確認を行う。また行動指標としての認知・注意課題の成績変化や、反芻に関する変化、脳内ネットワークの活動変化などのデータ解析を行ったうえでfMRIニューロフィードバック法を確立し、慢性疼痛患者に対する施行を目指す。
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研究成果の概要 |
①一部慢性的な痛みを持つうつ病群(6名)においてニューロフィードバックを行い、安全性や抗うつ効果を確認した。また事前に撮像した安静時脳活動を調べたところ、後部帯状皮質または島皮質をハブとした注意に関する安静時の脳内ネットワークがニューロフィードバック成績の事前予測に重要な領域であることを明らかにした。 ②ニューロフィードバックの効果に与える影響として、ネガティブ感情の改善、治療へのモチベーション、注意機能ならびに注意機能と関連した島皮質を中心とした脳内ネットワークが重要であることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回の研究成果は、神経活動を直接コントロールすることで慢性疼痛の痛み、気分などの症状が改善する可能性を示しており、今後の新たな治療法開発の発展への一助となった。 またこの神経活動の修復機構の解明から、慢性疼痛のさらなる病態理解につなげることができた。
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