研究課題/領域番号 |
18K07567
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
文東 美紀 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 准教授 (00597221)
|
研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | 統合失調症患者 / 死後脳 / 細胞種分画 / RNA-seq / ヒト死後脳 / 細胞種 / 発現解析 / 統合失調症 / 細胞核分画 / トランスクリプトーム / 細胞分画 / 細胞核RNA / 遺伝子発現解析 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、統合失調症患者の脳組織において、どの細胞種でどのような遺伝子発現変化が生じているかを明らかにすることを通じて、疾患の分子病態の理解を進めることである。そのために患者・健常者の死後脳前頭葉のさまざまな細胞種の細胞核から、RNA-seqによる網羅的な遺伝子発現解析を行い、患者-健常者間で発現差異が見られる遺伝子の検出を行った。その結果、オリゴデンドロサイトにおいてイオンチャンネル関連遺伝子、活性型マイクログリアにおいてシナプスに関連する遺伝子の発現変動が検出され、これらの細胞種や遺伝子が統合失調症の病因に寄与する可能性が考えられた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで行われてきた精神疾患患者の死後脳発現解析は、バルク組織片を使用したものがほとんどであり、患者-健常者間で発現差異が認められた場合でも、どの細胞種でどのような変化が生じているのか、といった分子病態の理解のための本質的な問いに答えることは困難であった。今回の研究では、細胞種ごとに細胞核を分画してから発現解析を行うことにより、オリゴデンドロサイト、活性型マイクログリアにおいて、それぞれイオンチャンネル、シナプスに関連する遺伝子の発現変動が検出され、これらの細胞種や遺伝子が統合失調症の病因に寄与する可能性が考えられ、新規の創薬などにつながる可能性がある。
|