研究課題
基盤研究(C)
非24時間睡眠-覚醒リズム障害の発症に寄与する潜在的な遺伝的要因を明らかにするため、視力障害を伴わない日本人非24時間睡眠-覚醒リズム障害患者17例を対象に、次世代シーケンサーを用いて概日リズムや睡眠に関連する76遺伝子の塩基配列を決定した。さらに、17例を含む64例のN24SWDのCLOCK遺伝子とNR1D2遺伝子について配列解析を行った結果、CLOCK遺伝子に新規バリアント1つと既知バリアント4つ、NR1D2遺伝子に新規バリアント1つと既知バリアント8つ同定され、NR1D2遺伝子に新規バリアントを有する症例では新規のPER1ミスセンスバリアントも検出された。
概日リズム睡眠-覚醒障害は、定まった時刻に寝起きすることができず、通常の社会生活へ適応することが困難となる睡眠障害である。概日リズム睡眠-覚醒障害の発症には内因性の生物時計周期の延長や光同調機能不全が関わっているとされているが、その分子機序は未だ明らかにされていない。本研究では、概日リズム睡眠-覚醒障害のサブタイプである非24時間睡眠-覚醒リズム障害に関わる潜在的な遺伝的要因が特定され、概日リズム睡眠-覚醒障害発症機序の解明、ヒトにおける概日リズムと睡眠調節分子機序の解明に貢献することが期待される。
すべて 2023 2019 2018
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (3件)
Sleep
巻: - 号: 6 ページ: 1-3
10.1093/sleep/zsad063
Human Genome Variation
巻: 5 号: 1 ページ: 17-17
10.1038/s41439-018-0017-7
120006539730
J Hum Genet
巻: 63 号: 12 ページ: 1259-1267
10.1038/s10038-018-0518-8
CLINICAL NEUROSCIENCE
巻: 36 ページ: 1107-1108