研究課題/領域番号 |
18K07583
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
朝倉 聡 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (30333602)
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研究期間 (年度) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2018年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 青年期 / 抑うつ症状 / 社交不安症状 |
研究実績の概要 |
2020年度の検討で、Liebowitz Social Anxiety Scale(LSAS)で評価した社交不安症状とRosenberg’s Self-Esteem Scale(RSES)で評価した自尊心・自己効力感は、Patient Health Questionnaire (PHQ-9)で評価した抑うつ症状の9項目(自殺関連念慮)の有意な予測因子であることが確認され、高い社交不安症状と低い自尊心・自己効力感は自殺関連念慮を予測できる可能性が考えられた。 2022年度は、今後の治療的介入法の検討を考慮し、社交不安に対する薬物療法および自尊心・自己効力感に関する介入が自殺関連念慮を減少させるかについてのシステマティックレビューとメタ解析を行なった。 社交不安に対する薬物療法では、MEDLINE、PubMed、CENTRAL、ICHUSHIで検索し、既存のメタ解析に5研究を加えてupdateした。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の反応率(RR=1.62)でLSAS減少率(mean difference=-9.65)、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)の反応率(RR=1.57)でLSAS減少率(mean difference=-11.72)でポラセボより有意であり、脱落率には差はなかった。 自尊心・自己効力感に関する介入が自殺関連念慮を減少させるかについては、PsycINFO、PubMed、Web of Scienceで検索し、5研究についてメタ解析を行なった。介入後の自殺関連念慮についての効果量は小さく[g=-0.24, 95%CI (-0.48, 0.00)]、3ヶ月follow up時は[g=-0.36, 95%CI (-0.62, -0.11)]であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
大学入学時の人格特性の評価としてTCI、抑うつ症状の評価としてPHQ-9、全般的な精神症状の評価としてK10、微弱な精神病様体験の評価としてPRIME Screenについては、継続してデータを集積中である。大学保健センターを受診した学生に対しては、PHQ-9にて抑うつ症状の評価、LSASにて社交不安症状の評価を行い、同時にK10により全般的な精神症状の評価、RSESにて自尊心・自己効力感の評価、LESにより肯定的および否定的なライフイベントの評価、BHSにて絶望感の評価を行っており、これらについても、継続してデータを集積する。データベースの構築がやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
データベースを構築し、大学保健センター受診学生についての抑うつ症状、自尊心・自己効力感、絶望感、社交不安、ライフイベント等のデータを蓄積し、大学入学時の抑うつ症状、人格特性等のデータとあわせた解析を行う。
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